セイナの文章鍛錬

言葉で生きていく

「会社員は楽でいいな」①

それは突然のことではなかった。

 

私は、会社に行けなくなった。

 

そもそもこんなに多くの“個人”がいるのに、社会人=会社員と90%の人が思い、実行しているのはおかしくないか。これだけの人がいれば、私のように会社員という摩訶不思議な社会に馴染めない人がいるのはおかしいことではないだろう、よ。

 

と、残りの10%に入れなかった、入る知恵もなかった私は、負け惜しみみたいに思う。

 

 

自分が所謂「社会不適合者」だということは、なんとなくわかっていた。

 

でも、高校まではなんとずっと皆勤賞で、しかも365日部活があって、めちゃくちゃに社会適合者だった。

 

そんな過去の私が今の私を邪魔をするんだよね。

 

どうやら私は大学で“自由の翼”を得てしまったらしい。

 

大学は私にとって楽園だった。昔から勉強しかできなかった私は、授業が、学ぶことが楽しくて仕方がなかった。

誰にも怒られない。一日中Youtubeメイク動画を見ていても良い。いつでもどこでも誰とでも出かけられる。好きなだけ恋愛に溺れる余裕がある。

東京って休日は地獄なんだな。平日の昼間は最高だ。今までは休日も平日も街に繰り出すことなんてほぼなかったから、知らなかったな。

 

私のモットーは「楽しく、幸せに生きる」。

これがシンプルだけど如何に難しいかは、みなさんの知っている通り。

 

でも、幸せは待っていても訪れない。

愚痴るだけなら行動しなよ、行動できないなら愚痴るなよ。

辛いことだって紐づける文脈を変えたら、必ずプラスなことになる。その物事自体に善悪、プラマイはない。

人生一度きりだし、今はもう訪れない。だったら自分にも他人にも素直に、楽しく生きようよ。自分次第で楽しくできるよ。

 

私の哲学を羅列したらこんな感じか。ふふっ。

 

人間は変えるのがすごく難しいけど、変わるのは意外とあっという間なのかもしれない。

大学卒業したての今の私に、会社員は馴染まなかった。

 

続く・・・